空を見上げて

土砂に埋もれても-3

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今日も懲りずにタンポポで;
明日は時間があるので雨が降らなければっ!違うものをっゞ(≧∀≦)/

・・という事で昨日の続きでするっ;
多分、次で終わるかな(?)とv

 ***

「どうって事ないって!」
その額に大粒の汗を滲ませ強張った笑いをモンにむけるポウですが、歩くのは辛そうで砂利道をよろよろと今にも倒れそうです。
「お前、どうって事ないって事ないだろうがっ!!」
モンが無理やりポウをホームの下まで引き摺り足を調べました。幸い大事には至らなかったのですが元々、左足の指が1本無いポウにとっては休養が必要と考えたモンはポウに言い渡します。
「お前は最近、ろくに食べもしねぇ、寝もしねぇ、少し休んでろ。おいらがこのチビどもの面倒ぐらい見てやるよ。なぁに心配するなって、
何かあったら、お前を起こすから。」
そう言うとくるりと踵を返し、さっさとすみれ達の方へと行ってしまいました。
「サキ、チビ、何かあったら俺様に言え。だがな、俺様はポウと違って面倒な事は嫌いなんだ。本当に助けて欲しい時だけ言うんだぞ。」
サキはモンをちらりちらりと、見ながら呟きます。
「ポウはいつもお歌、歌ってくれたのに・・・。」
「お前なぁ・・電車の音だって慣れれば、子守唄に聞こえるだろうが。」
呆れ顔のモンにノブは嬉しそうに答えています。
「うん!僕は子守唄になんか聞こえないけど、なんか楽しくなってくるよ。」
「ははっ、チビは神経図太そうだからな。」
「チビじゃないよっ、ノブ!直ぐに君をチビって呼ぶんだから。」
「分かった、分かった。俺様は昼寝の時間だ。何かあったら声、かけろ。」
言うが早いか、モンはそのままノブのすぐ隣で居眠りを始めてしまいました。

 やがて、泣き叫ぶサキとそれを慰めているノブの声でようやく目が覚めたモンは視点の定まらない眼でノブをぼーっと眺めます。
「お姉ちゃんが大変なんだよ!葉が一枚、石の下敷きになって痛いんだって。」
モンが下を見ると、そう言うノブも一枚とは言わず二枚も三枚も下敷きになっているではないですか。
「お前は・・痛くないのか?」
「そりゃ痛いよ。でも、もう慣れたし、キリがないから・・実はこの葉、もう感覚が無いんだ・・また新しい葉を生やせば良い事じゃない?」
「おーいサキ、今の聞いたか?新しい葉を生やせば良いそうだ。それにお前はまだ、たくさん葉を持っているじゃねぇか。いちいちそんな事でピーピー泣くなよ。」
自分より小さなノブが平然としている姿を見たせいか、いつもは慰めてくれるポウがいなかったせいでしょうか。サキはそれっきり泣くのを止め、押し黙ってしまいました。ふと駅の金網の外を見ると広い空き地が目に留まりました。タンポポ達やシロツメクサがたくさん咲いてモンシロチョウが飛び交い、みんなとても楽しそうです。
(どうして私だけこんな所にいなくちゃいけないんだろう。仲間もいない・・毎日、大きな音と石に怯えて、痛い思いをして、冷たくされて・・きっと咲いても何の意味もないのに。)
ぼんやりとしていくうちにサキの茎は段々と細く透き通る様になっていき、風が吹くと折れそうになる程に儚げなものになっていくのでした。
口ではああは言ったものの、モンは気が気ではありません。一生懸命水を口に含んでは話しかけるフリをして、サキの元へと運んでいくのですがサキの顔には一向に笑顔が戻らず、遠く空き地ばかりを見つめています。
ある風の強い日、ホームに落ちた空き瓶が運悪くサキに直撃しようとし、ホームにいたモンが飛び降りて瓶に体当たりをしました。瓶はモンの肩に直撃し、モンは大けがを負います。
「モン?モン!!」
サキは泣きながら叫び続けます。
「・・つっ!どうってこたぁねぇよ・・なぁサキ、お前のお袋さんは茎が折れてもお前を飛ばすまではと生き続けたそうだ・・ポウも何よりもお前を大切に思ってる。お前はどうあっても、生きなきゃなんねえんだよ!見たくれ悪いが俺達、仲間じゃねぇか。」
「そうだ!お姉ちゃんにはオイラも付いてるって。」
今ではサキよりも背が高くなったノブが少し恥ずかしそうに笑顔を浮かべ、その葉を大きく振っていました。

 ***

拍手、拍手コメント、ありがとうございました♪
日溜まりの様に温かさがじわじわとっゞ(≧∀≦)/
 
以下、4/17の拍手コメント返信です((´∀`*)/

 ***

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テーマ: 自作連載小説 -  ジャンル: 小説・文学
by 奏  at 22:46 |  土砂に埋もれても |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

土砂に埋もれても-2

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一応タンポポです;(ちょっと分からない(><)
いろいろ咲き出している様なので、今週末は天気が良ければっ♪

・・という事で、昨日の続きで^^;
全体的に詰まりましたっ(泣)




土砂に埋もれても-(2)

(あの時、私がぼーっとしていたせいで、私なんかっ!)
二人の前では気丈に振舞ってはみたもののさすがに一人になると涙はとめどなく溢れます。
しかし泣いてばかりはいられません。とにかくこの状況を母親である、すみれ達に話し相談するしかないのです。
「すみれさん、ごめんなさいっ!!私の不注意のせいで、線路の中にすみれの芽が生えてしまったの・・・。」
顔を見合わせるすみれ達に、まだ濡れた目をそれでもしっかり見開く様に、ポウはすみれの芽の形やもう根が張ってしまってしまった事を
ゆっくりと話し始めました。話し終えたポウの嘴は幾分、震えていましたがそれでもじっとすみれ達の答えを待っています。やがて一番大きな株のすみれが口を開きました。
「ポウちゃん、例え日の光が当たり柔らかく肥えた土地に蒔かれたとしても、育たないものも出てくるもの・・運の良い悪いもあるけれど大事なのは
本人の生きたいと思う力なの。その子が生きたいと思うならば例え線路というものの中でも生きられるわ。」
「そうよポウちゃん、だからあまり自分を責めないで・・そして時々、様子を伝えに来てね。」
すみれ達は口々に言い始めます。と、突然
「あなた達!そんな無責任なこと言わないで!」
奥からほっそりとした紫色の綺麗な花を咲かせたまだ小さな株が悲鳴に近い声を上げました。
「多分、その子は私達の妹・・昨年、石で茎を折られたママは妹達を飛ばす為だけに、その想いで必死に生き続けたの!!妹が死んだら承知しないからっ!
妹も!そしてあなたも!!」
「ごめんなさい・・本当にごめんなさいっ!必ず守ります、妹さんは・・。」
耐え切れなくなったポウは俯いたまま逃げる様に翼を広げ去っていこうとした時、紫色のすみれの姉妹でしょうか、先程のすみれよりも
やや大きめな株が穏やかな声でポウを引き留めます。
「ポウさん、妹が失礼な事を・・ごめんなさい。きっと天から母様が妹を見守ってくれてます。大丈夫、母様の子だものきっと・・」
そう言って、慰める様に優しく微笑みかけますが、ポウの自分を責める気持ちは強くなる一方でした。目に涙をいっぱい溜めて
「何が出来るか分かりませんが頑張ります。」
それだけ言うと一礼して、一目散に駅のホームへと帰って行きました。
 
 ホームの下で昼寝をしていたらしいモンは、ポウの羽根音が聞こえると大きな伸びをするフリをしてポウをこっそりと見つめます。
「よう、遅かったじゃねぇかって、どっどうしたっ!お前、何か目ぇ腫れてんじゃねぇか?」
「大丈夫、何でもないよ。」
そしてポウはモンを見ずにさも楽し気に嘴を鳴らし、すっーとモンの所から離れました。慌ててモンが付いていくとすみれの芽に近づき、
芽の近くの小石を除けながら話しかけています。
「何か欲しいものはない?何処か痛いところがあったら何時でもいうんだよ?そうだ、名前を付けないとね・・
花が咲く様に‘サキ’っていうのはどうかな?」
毎回毎回、ポウは電車が来る度に小石を除け、その音で泣き出したサキに子守唄を歌っては慰めていました。
そしてサキからの要求もどんどんとエスカレートしたものになっていくのです。
「ポウちゃんお話しして!」
「ポウちゃん電車が怖いよ〜傍にいてよ!」
ポウは日に日にやつれ、モンと冗談を言う事も段々となくなってきました。見ていられなくなったモンがいくら忠告してもゆっくり首を振り
「元はと言えば、私のせいだから。」
「んな事はわかってるって、でもお前のやってる事はサキの為にも良くねぇよ。俺やお前が居なくなっちまったら、あいつは一日と持たないぜっ!
・・?げっ・・サキの近くにある小さいのってひょっとすると・・またサキの同類じゃねえのか」
よくよく見ると、若干形が違うようですがとても小さな芽がホームの下に生えています。ポウもへなへなとその場に座り込んでしまいました。
気を取り直してモンとポウが近寄ってみると、とても小さな芽がニコニコと笑いかけてきます。
「今のビューンは楽しいよね。何か凄い大きな音がしてさっ!そしてとっても大きな物がゴォーッて!」
モンはお腹を抱えて笑い出し、
「小さいのに、いい度胸だ!よし、この俺様が命名してやろう、すくすく伸びる様に‘ノブ’はどうだ?」
「うん!僕、直ぐに君より大きくなるよ。」
「面白い坊主だな、おーいサキ、お前も少しはこいつを見習え!」
むくれ顔のサキを見て、おろおろするポウを尻目にモンは一人、にやりとするのでした。

 ある日のこと、いつもの様にポウが小石を除けていました。と対向車線の特急から運悪く、小石がポウの左足を直撃します。
「ポウ、大丈夫か!!」
モンが慌ててポウの傍に駆け寄って行きました。

 ***

拍手、拍手コメントありがとうございました♪
詰まっても、時間なくても頑張れまするっゞ(≧∀≦)/

以下、4/17拍手コメレスです((´∀`*)/

 ***

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by 奏  at 00:33 |  土砂に埋もれても |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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