Wed
03/05
2008
お題その3「水母」

くらげは何故、水母と書くのだろう・・海月だったらイメージが湧くのだけれど・・なんでクジラやマンタ、マンボウみたいな大型動物が水母じゃないんだろうか・・・
人間・・否、自分は勝手な生き物で海に行って泳いでいる最中は水母と遭遇してしまうと慌てて逃げる癖に(小さい頃、何回も刺されている故に(汗)近頃水族館に行くと真っ先に足を運ぶのが水クラゲの水槽だったりするのだから訳が分からない。でも水族館で1時間近くも水クラゲの水槽に張り付いていると何だかクラゲが水母と言われるのも分かる気がする・・自分がまるで水中にでもふわふわと浮いた様に心地になりその滑らかで優しい水流に身を任せている気分になるから不思議だ。
・・ということで水母の語源を探してみたのですが見つからず、仕方ないので自分で勝手に作ってみました。
トウサン マダ カアサンノコト アイシテル?
水母(1)
あらしが過ぎ去ったある日の事、海辺に近いある村に一人の見ず知らずの若い娘が海岸に倒れていました。海と山とで隔離された村、この出来事に村人は大事件とばかりに総出で岸に集まってきます。この辺では見かけた事もない様な透き通る様な白い肌を闇夜から浮き出た様な黒い長い髪が隠していました。長老の指示の下、娘は運ばれ手厚い看病を受けました。村人たちは元来気が優しく、皆、親切に接してくれ、特に娘の美しさに若い男衆は躍起になって何とか彼女の気を惹こうとしていたのですが何故か娘は空ばかりを見つめている事が多く、そのうち村人も諦め娘は少し頭が変だと思う様になりました。そして娘のお腹は段々と膨らんでいき子を宿している事が発覚すると、村人達は穢れたものでも見るかの様に娘に辛くあたる様になります。娘は今は誰も使っていない番屋を住処に貝や海藻を拾ってはその日を暮らしていました。抜ける様な肌も今は日に焼けて、そして黒く豊かな髪も日と潮風に晒されて今は見る影もありません。そんな娘の住む戸口の外に毎夜そっと野菜やら米やらが置かれていました。不思議に思った娘は戸口の外で待っていると一人の若者が魚をぶら下げて近づいてきます。娘を見るとさっと逃げようとする若者に思い切って娘は声をかけました。
「待って・・・。」
ぴたりと足を止めた若者は振り返りもせずにかといって逃げもせずにそのまま立ちつくしてしまいます。
「・・いつも・・ありがとう・・」
そう言うと娘は慌てて小屋に入ってしまいました。立ち尽くしていた若者はゆっくりと向きをかえ口元が綻びそうになるのを何とか堪えながら戸口に魚をそっと置き、来た道を今度は嬉しそうな顔を隠しもせずに足元も軽やかに帰って行きました。娘がのぞき窓から見てるのも知らずに・・
次の晩の事、若者が戸口の前に立つと自然と戸が開き、娘が招き入れます。
「昨日貰ったお魚で作ってみたの・・・」
そこには囲炉裏にかけられた鍋がコトコトと音をたてています。
ふんわりと優しい湯気が娘の笑顔を包み込み、若者は思わず俯いてしまいました。
両親を早くに亡くし、今は両親の残してくれた痩せた土地でたった一人で畑を耕す日々・・身寄りのない娘が人ごとだと思えなく、又ほんの時たま見せる笑顔に惹かれていました。身重な娘は動くのも大変そうです。そしてもう直ぐ本格的な冬がやってくる・・この隙間だらけの番屋では・・
「・・大変そうだな・・よければ・・一緒にならないか?」
目を丸くしたまま何も言えない娘に若者はどもりながらも話し続けます。
「今、思いついた事じゃないんだ・・一緒になれたら・・なんて夢みたいな事を・・君の所に行く度に・・想ってた。そう想うだけで何だかこう・・気持が温かくなれた。」
娘は窓の外を見つめながら呟くように話します。
「私・・身籠っているの・・・。あなたの子ではないし、あなたの子は産めないかもしれない・・あなたが村の人達になんて言われるか・・」
「そんなの構わないさ、君がいれば。」
つづく
何故か長くなってしまい(沈
明日に持ち越しです
拍手、本当にありがとうございました!!
低血圧の中、やる気が出てきました♪
(ちなみにこの携帯写真、雪の上に浮かぶ月を撮ったのですが・・携帯ではどう加工しても無理過ぎっやはり一眼レフで撮りたかった〜)
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